パジャマ人間

日常の思考や嗜好やなにかの感想など

東野圭吾『希望の糸』

加賀恭一郎シリーズ。今回、メインで捜査にあたるのは、加賀の従弟で加賀と同じく捜査一課の刑事である松宮脩平。

とある夫婦の子ども(姉と弟)が、震災により亡くなり、悲嘆に暮れた夫婦が新たな子どもを望むところから物語は始まる。

それから十何年後。とある喫茶店の女性店主が店で殺されているのが発見される。

迂闊に触れるとネタバレになりそうなのであまり詳しくあらすじを書けないのがもどかしい。

 

東野圭吾ファンの母から強く薦められて読んでみた。

一見複雑だがわかりやすい人間関係の繋がりがおもしろい。どこでどう繋がっているのだろう、という部分はとても気になりながら読めた。

松宮自身の家族に関する「謎」とリンクさせながら物語は進む。

テーマとしては「家族」かな。しかし、どこの家族のストーリーもちょっと掘り下げが浅いというか少し中途半端な感じがするので、やはりメインは「ミステリ」な部分なのだろう。

続きがどうなるのか気になり、ほぼ一気読みした。

このシリーズは、ドラマや映画は鑑賞しているが原作小説は未読のため、私の中での松宮脩平はずっと溝端淳平の姿であった。

東野先生の小説は内容があまり明るくないことが多いので普段は手に取ることはないのだが、やっぱり読みやすいし、おもしろかった。

希望の糸

希望の糸

 

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映画『IT/イット THE END』(監督:アンディ・ムスキエティ)

IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』のルーザーズ・クラブの面々は大人になり、デリーから出てそれぞれの生活を送っていた。当時の記憶が薄れていることを不思議に思いつつ、デリーでまた連続児童失踪事件が起こったことをきっかけに、27年後の現在、マイクの呼びかけに応じて彼らは再びデリーに集合する。

IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』が金曜ロードショーで放送されるのを待たずに観に行ってしまったため、誰が誰なのか把握するのに時間がかかった。

大人ビルは作家。いつもラストシーンが不評らしい。山本耕史さんぽい印象。

大人ベバリーは夫のDVに苦しんでいる。父親もあんな嫌な感じだったのにつらい。

大人ベンは痩せて素敵になった上に会社経営者として成功している。

大人リッチーはコメディアン。

大人エディは危機管理コンサルタント(うろ覚え)。ぴったり。

大人マイクはひとりだけデリーに残りデリーの事件とか歴史とかを研究している。

大人スタンリーは現状をあまり把握できない内に自殺。

 

27年周期の謎とか、なんだかよくわからん先住民の儀式みたいなんとか、わからないことも多かったが(私はいつだってそう…)、おもしろ怖い、アトラクションみたいに楽しい映画だった。

ビルが、自らを責め続ける過去の自分に対峙し、「おまえはいい兄だった。いつも弟と遊んでやっていた。たった一度、外遊びを断っただけだ」というようなことを言い聞かせるシーンが好き。よかった。

それぞれの過去を乗り越え、解放された彼らは、今度こそちゃんと自分に自信を持って生きていけるのではないか、ということを感じられる爽やかなラスト。

ところで。冒頭でゲイのカップルが、ペニーワイズとは全く関係のない町の不良たちに因縁をつけられて酷い目に遭わされるシーンがつらかった。まあ、その後ちゃんとペニーも登場するのだが。ホラー映画の冒頭に登場するカップルって、酷い目に遭わんといかんの?

 

余談だが、1990年の映画『IT』も、学生時代に友人と共にVHSで観た覚えが楽しい思い出として記憶にあるのだが、その内容を全く全然さっぱり覚えておらず、不思議な気持ち。私の記憶も、ルーザーズ・クラブの彼らと同じように薄れている。

ペニーワイズの存在はもちろん覚えているのだが、ストーリーはなんかでっかい××(たぶんネタバレっぽかったので伏せます)が出てきた気がする…くらいのことしか覚えていない。

ペニーのインパクトが強すぎて、ストーリーが記憶から消えてしまったのかもしれない。

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映画『IT/イット THE END』本予告 2019年11月1日(金)公開

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