パジャマ人間

日常の思考や嗜好やなにかの感想など

映画『ポラロイド』(監督:ラース・クレヴバーグ)

ある女の子が友人と遊んでいたところ、ママの遺品の入った箱の中にポラロイドカメラを発見する。ママはそのポラロイドカメラをオークションで手に入れたらしい。箱の中には、亡くなる少し前のママの写真も入っていた。女の子は友人に、そのポラロイドカメラで自分の写真を撮ってもらう。その写真には、妙な影が写り込んでいた。その日、少女は正体不明の何者かに襲われる。

場面は変わり、高校に通うバードという女の子。いつもマスタード色のスカーフを巻いており、スカーフ女と呼ばれている。あまり周囲と馴染めない様子で、カメラが趣味。コナーという男の子に恋をしている。彼女は、アルバイト先のアンティークショップの息子(甥だったかも?)タイラーから、古いポラロイドカメラをもらう。カメラの入っていた箱には、先程の場面の女の子の写真が入っている。あの女の子が自分の姿を写したものと同じものらしい。バードは、そのポラロイドカメラで彼の写真を撮る。タイラーの写った写真には妙な影が写り込んでいた。

家に帰ったバードは、ポラロイドカメラで愛犬の写真を撮ろうとするが、愛犬は唸りまくりひどくいやがる。そのとき、友人が部屋に入ってきて、愛犬の写真は撮らずに済む(ほっとするシーン)。友人は、学校とバイト先にしか外出しないバードをパーティーへ誘い出す。

パーティーでバードはコナーとおしゃべりする機会を得、ポラロイドカメラを見せたところ、みんなで写真を撮ろうということになり、バードはみんなの写真を撮る。そんな折、パーティーに警察が訪ねてきて、タイラーが亡くなったと聞かされる。

 

そのポラロイドカメラで写真を撮られたら死ぬ、というシンプルな設定である。

被写体といっしょに黒い人影のようなものが写り込み、その影が写っている写真の被写体が死ぬ。死んだら、影は他の写真(次のターゲット)へ移動する。

好きだったシーンは、昔、車の事故で新聞記者の父親を亡くしているということをバードがコナーに告白するシーン。友人の家に向かっている途中にパパが寄り道しようと言い出し、早く友人に会いたかったバードは断った。そのせいで、事故が起きたとバードは思っている。

コナーは「親父さんなら、きみは悪くないと(言うと思う)」と言ってくれる。それに対して、バードはきっぱりとこう返す。

「いいえ。パパなら真相を追及するわ」

死の恐怖と戦いながら、バードはコナーと共にポラロイドカメラのことを調べていく。ポラロイドカメラがそんなふうに呪われた理由が、この人が語る「真相」と、あの人が語る「真相」の二通りあるのだが、どちらにしても非道くて、生々しくて気持ち悪かった。

助かるための解決策もちゃんと納得できたし、なにより、バードががんばった。よくがんばった。

まだ終わってないんだぜ!みたいな、なにかを匂わせる終わり方ではなく、ちゃんと終わりを迎えたと思えるラストシーンで、それもよかった。

ただ、バードがいつもスカーフを巻いている理由がよくわからなかった。父親を亡くした事故での傷が首に残っているのかな、と想像できそうだが、そう決定づけるような場面はなかったように思う(見落としかもしれないが)。しかし、怪異から逃げる際にスカーフが引っかかりピンチに、そしてギリギリのところで危機一髪、という場面はあるので、単純にそのためのスカーフだったのかな。

 

こんなふうに映画の感想をブログに書くようになるまで、私は映画監督さんの名前を全く気にせず映画を観ていたのだが、こうして書くようになって、ラース・クレヴバーグさんは『チャイルド・プレイ』の監督さんじゃないか、と自然とわかるようになったので、なんだかよかったなあと思う。


【公式】『ポラロイド』7.19(金)公開/本予告

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